日本酒・酒粕配合フェイスマスクといえば逢楽オンラインショップ。株式会社つつわび

「酒蔵によっては、酒粕を余らせて捨てている」こんな話が我々のもとに舞い込んできました。「何でそんなもったいないことをしているんですか！」これが率直な印象でした。何かできるはずだ、何かしなければいけない、でも何ができるのか。こうして酒粕を使った商品開発が始まりました。

酒粕は日本酒を搾った後の残りカス。しかし栄養成分や美容成分の宝庫で、酒粕を使う分野としてサプリメントと化粧品に絞りました。数社の酒蔵から酒粕を取り寄せ、比較してみたところ、色、香り、味、水分量・・・、一口に酒粕と言っても全く違うものでした。しかし日本酒の味や香りがそれぞれ違うのを考えれば当たり前のことで、各酒蔵のこだわりが酒粕にも現れているのだということに気がつきました。

市場には日本酒や酒粕を配合した化粧品類が多く見られるようになりました。しかし配合成分欄をよく見ると、ほとんど日本酒や酒粕は入っていない、微量添加のものばかりであることがわかりました。これは、一つの化粧品原料としてしか日本酒や酒粕を見ていないということで、しかも日本酒や酒粕の効果を前面にした宣伝文句の商品ばかりで、その宣伝文句には疑問符？を付けざるを得ませんでした。

我々が目指すべき方向性が決まりました。それは「日本酒と酒粕を主役にした商品」です。日本酒と酒粕はいわば、酒蔵のこだわりの結晶です。その日本酒と酒粕を商品の主役にすることで各酒蔵のこだわりを伝えることができる、我々はそう考えたのです。まずは美容方面への応用で化粧品類に開発に着手いたしました。

我々の取り組みを見て声をかけてくれたのが、新潟県内の11の酒蔵でした。「にいがた酒の陣」という大きなイベントに向けてフェイスマスクを作りたい、という内容でした。そこで当初から考えていた通り、各酒蔵のこだわりをフェイスマスクを通して伝えていくことをテーマに、日本酒と酒粕は各酒蔵のもの、それ以外の成分は全て一緒という配合内容にいたしました。その結果、香りの違いは当然のこととして、テクスチャーの違いまでわかる商品が出来上がりました。これは飲んで銘柄を当てる、好みのお酒を選ぶ「利き酒」をお肌でできるようなもの。日本酒好きにはもってこいの内容で、にいがた酒の陣では見事に大ヒットとなりました。

パッケージにもこだわりました。顔にあたる部分は、各銘柄のロゴを、開封すると各酒蔵の歴史や地域性、こだわりなどを記載しました。

このフェイスマスクを通じて酒蔵のこだわりを伝えていきたい、お客様にその酒蔵に興味を持ってもらい、そのお酒を親しんでもらいたい。こうして酒蔵とお客様を繋いでいき、その関係性を糸のように紡ぎ、美しい和を創っていく。これが株式会社つつわびの想いです。